トップ > コラム > 記事

AI活用

配車のAI活用配車システムの仕組みと、
生成AIで拘束時間を
確認する指示文

公開日:2026年10月20日

執筆:

配車担当者が組んだ配車表を、AIが拘束時間や積載量の条件と照らし合わせて確認する様子

配車のAI活用で最初に任せやすいのは、配車表のたたき台づくりと、組んだ配車が条件を守れているかの確認です。

AIは案と確認結果を出す役割にとどめ、どの案件を断るか、誰に追加便をお願いするかは配車担当者が決めます。

この記事は、配車がベテラン一人の頭の中で回っている運送会社の経営者・運行管理者・配車担当者向けです。

AI配車システムの仕組み、導入前に書き出す配車ルール、改善基準告示の数字を使った配車案の確認例、生成AIに渡す指示文を順に示します。

記事内の案件・車両・ドライバー・時刻は架空の設計例です。AI製品の性能試験や、導入した会社の成果ではありません。

この記事で分かること

  • 出てきた配車表は、そのまま確定するものではなく、配車担当者が確認して修正する前提のたたき台です
  • いま配車担当者が無意識に守っているルールを、一覧にします
  • 既製品で自社の条件を満たせるなら、個別開発は必要ありません

配車でAIと担当者が担う仕事

まず、毎日の配車の仕事を工程に分け、AIに向く部分と向かない部分を分けます。

配車の仕事を工程に分ける

配車担当者の一日は、配車表を組む時間だけではありません。

電話やFAXで届いた注文を一覧にし、車両とドライバーを割り当て、運行指示を伝え、当日の変更に対応しています。

工程AIに任せられること配車担当者が決めること
受注をまとめる注文書やメールから、積地・卸地・時間指定・重量を一覧に起こす読み取れなかった項目を荷主に確認する
車両とドライバーを割り当てる登録した条件をもとに、配車表のたたき台を作るたたき台を採用するか、どこを組み直すか
条件を確認する時間指定・車格・積載量・拘束時間の見込みを照合し、外れている行を挙げる外れた案件の扱い(日程変更、傭車、荷主への相談)
ドライバーへ伝える確定した配車表から運行指示や連絡文の下書きを作る点呼で伝える注意事項
当日の変更に対応する追加・取消を反映した組み直し案を出す誰に追加をお願いするか、荷主にどう伝えるか

表のとおり、AIが出すのは「案」と「確認結果」です。

荷主との約束やドライバーへのお願いは、表の数字だけでは決められないため、最後の判断は配車担当者に残します。

受注の書類をそろえる部分は、FAX注文書の入力を自動化する方法で詳しく説明しています。

配車の計算と確認を分ける

AI配車システムは、車両・案件・地図の情報を使い、条件に合うよう案件を割り振り、回る順番を計算する仕組みです。

対話型の生成AIは、文章や表を読んで整理し、条件の抜けや矛盾を指摘する作業に向いています。

比べる点AI配車システム対話型の生成AI
主な用途割り当てと回る順番の計算受注の整理、ルールの書き出し、配車案の確認、連絡文の下書き
道路と所要時間製品が持つ地図や走行データを使う(範囲は製品ごとに確認)渡した表の値だけを使わせる。推測で距離や時間を作らせない
向いている規模案件数や車両数が多く、組み合わせを人が比べきれない案件数が少なく、配車担当者の確認を助けたい
注意点自社のルールを登録しないと、現場で使えない案になる計算を誤ることがあるため、時刻や合計は表計算で確かめる

生成AIに「最適な配車を作って」と頼んでも、実際の道路事情を踏まえた計算にはなりません。生成AIは、確認と整理の補助として使い始めるほうが安全です。

AI配車システムの仕組み

入力と出力の関係を知っておくと、製品の説明を自社の業務に当てはめて読めます。

入力する情報と、出てくるもの

AI配車システムに渡す情報は、大きく分けて4種類あります。

案件(積地・卸地・時間指定・重量や荷姿)、車両(車格・積載量・冷蔵などの装備)、ドライバー(勤務できる時間・運転できる車両)、拠点や道路の情報です。

システムは情報を組み合わせ、台数や走行距離、遅れの少なさなどの目標に沿って配車案を出します。

出てきた配車表は、そのまま確定するものではなく、配車担当者が確認して修正する前提のたたき台です。

必須条件と希望を分ける

システムに条件を登録するとき、すべてを同じ重さで扱うと、計算結果が出なかったり、現場で使えない案になったりします。

法令や荷主との約束のように外せない条件と、できれば守りたい希望を、最初から分けて登録します。

例えば、冷蔵品を冷蔵車で運ぶことや、拘束時間の上限は外せない条件です。

一方、「この荷主にはいつものドライバーを行かせたい」は希望です。守れない日があっても配車は組めます。

この区別が配車担当者の頭の中にしかない状態では、システムを入れても、出てきた案を毎回大きく直すことになります。

案件・車両・ドライバー・道路の情報がAI配車システムに入り、必ず守る条件と希望を分けて配車表のたたき台を担当者が確認する流れを示しています。

配車のルールを書き出す

どの方法でAIを使う場合も、最初の作業は同じです。いま配車担当者が無意識に守っているルールを、一覧にします。

配車ルール表の書き方

ルールは、「何について」「どんな条件か」「必ず守るか、希望か」「確認する人」の4列で書くと整理しやすくなります。

以下は、トラック3台で地域配送をする架空の運送会社の例です。

何について条件(架空例)区分確認する人
車両の装備要冷蔵の案件は2号車(4t冷蔵車)だけで運ぶ必ず守る配車担当者
積載量同じ便で積む荷物の合計が、車両の最大積載量を超えない必ず守る配車担当者
時間指定荷主が指定した到着時刻に間に合う必ず守る配車担当者
労働時間改善基準告示の拘束時間・休息期間・連続運転時間の基準を守る必ず守る運行管理者
荷役手積み・手降ろしの案件は、同じドライバーに1日2件まで希望配車担当者
担当建材の荷主には、現場を知っているドライバーを優先する希望配車担当者

この表は、AI配車システムに登録する条件の元になり、生成AIに配車案を確認させるときの指示にもなります。

ベテランが休んだ日に、ほかの人が配車を組むときの手引きにも使えます。

改善基準告示を条件に入れる

拘束時間などの基準は、2024年4月1日適用の改正内容で確認します。

厚生労働省のトラック運転者の改善基準告示のページに、次の基準が示されています。

項目基準(厚生労働省のページから)
1日の拘束時間13時間以内が基本。延長する場合も最大15時間。14時間を超える回数は週2回までが目安
1日の休息期間継続11時間以上を与えるよう努めることが基本。継続9時間を下回らない
運転時間2日平均で1日9時間以内、2週平均で1週44時間以内
連続運転時間4時間以内。運転の中断は1回おおむね10分以上で、合計30分以上(10分未満の中断が3回以上続くと中断に数えない)
1か月・1年の拘束時間原則、1か月284時間以内・1年3,300時間以内(労使協定による延長の条件あり)

拘束時間は、始業から終業までの時間で、労働時間と休憩時間を合わせたものです。休息期間は、終業から次の始業までの時間です。

ただし、1日の拘束時間は、始業時刻から24時間の範囲で数えます。翌日の始業が前日より早い場合は、次の勤務の一部もその24時間に含まれます。単純にその勤務の終業から始業を引くだけでは足りません(厚生労働省の解説資料)。

長距離の運行などには特例があり、上の表がすべての運行に当てはまるわけではありません。

自社の運行に当てはまる基準は、原文と、労使協定の内容を運行管理者が確認してからルール表に書きます。

時間外労働の上限(特別条項付きの36協定を結ぶ場合の年960時間)は、厚生労働省の時間外労働の上限規制のページで確認できます。

配車を変えた理由も残す

「あの荷主の倉庫は朝が混むから早めに着ける」「新人に初めての納品先を2件続けて入れない」などのルールは、表にしにくい内容です。

こうしたルールは無理に数字にせず、配車担当者が組み直した理由として記録します。

例えば、たたき台から変えた行ごとに「変えた理由」を一行残すと、数週間で同じ理由が何度も出てくるものが見えてきます。

繰り返し出てくる理由は、次にルール表へ追加する候補になります。

生成AIで配車案を確認する

ここでは、配車担当者が組んだ案を生成AIに確認させる手順を示します。AI配車システムを使わずに試す設計例です。

案件・車両・時刻はすべて架空です。時刻は配車担当者が経験から見込んだ予定であり、実際の走行記録ではありません。この例では翌日の始業を前日と同じ時刻にし、その24時間内に次の勤務が入り込まない条件にしています。

翌日の案件と、
配車担当者が組んだ案

車両は3台です。1号車は4tウイング車(最大積載量3.9t)、2号車は4t冷蔵車(同3.5t)、3号車は2t車(同2t)で、それぞれAさん・Bさん・Cさんが乗ります。最大積載量も架空の値です。

「便」は、倉庫で積み込んでから降ろし終えるまでの一回の運行です。同じ便の荷物は同時に積みます。

案件内容(架空)時間指定条件配車案便
J1食品 2.5t8時着要冷蔵2号車・Bさん1便
J2建材 3.8t10〜12時ウイング車1号車・Aさん1便
J3雑貨 1.2t指定なしなし3号車・Cさん1便
J4食品 2t14時着要冷蔵2号車・Bさん2便
J5建材 3t15時着ウイング車1号車・Aさん2便
J6雑貨 1.5t17時までなし2号車・Bさん2便

配車担当者は、各ドライバーの始業・終業の見込みと、最も長い運転区間も表にしています。連続運転時間の判定には、途中の中断の回数・時間・内容も必要です。

ドライバー始業〜終業の見込み最も長い運転区間の見込み翌日の始業予定
Aさん(1号車)6時〜17時30分2時間40分6時
Bさん(2号車)5時〜20時4時間20分(J4・J6を積んで倉庫を出てから、届け終えるまで。途中の停車はすべて10分未満)5時
Cさん(3号車)8時〜15時1時間50分8時

生成AIに渡す指示文

社内で利用を認めた対話型の生成AIに、配車ルール表・案件表・ドライバーの見込み表と一緒に、次の指示を渡します。荷主名・届け先・ドライバー名は、記号に置き換えてから貼ります。

あなたは運送会社の配車担当者の確認補助です。
配車案を作り直さず、渡した表の条件を守れているかだけを確認してください。

【確認する条件】
1. 要冷蔵・ウイング車など、案件が指定する車両装備を満たしているか
2. 同じ便で積む荷物の合計重量が、車両の最大積載量を超えていないか
3. 時間指定のある案件が、指定に間に合う予定になっているか
4. 始業時刻から24時間の範囲内の拘束時間が13時間を超えていないか。超える場合は15時間を超えていないか。14時間を超える場合も知らせる
5. 終業から翌日の始業までの休息期間が、9時間を下回っていないか。11時間未満の場合も知らせる
6. 連続運転時間が4時間を超えていないか。運転の中断は1回おおむね10分以上・合計30分以上で数え、10分未満の中断が3回以上続く場合は中断に数えない

【守ること】
・表に書かれた時刻・重量・条件だけを使ってください。
・距離、道路の混雑、所要時間を推測で補わないでください。
・表から判断できない項目は「判断できません」と書き、必要な情報を挙げてください。
・時刻の差は、計算の途中式も書いてください。

【出力】
条件に合わない、または判断できない項目を、案件番号かドライバー名、該当する条件番号、理由の順で表にしてください。
問題がない項目は最後に一行でまとめてください。
組み直しの提案は、求められるまで書かないでください。

【配車ルール表】
(ここに貼り付けます)
【案件表と配車案】
(ここに貼り付けます)
【ドライバーごとの見込み】
(ここに貼り付けます)

この設計例では、2日平均・2週平均の運転時間は確認の対象にしていません。前日・翌日の予定も渡せる場合は、条件に加えます。

確認させるのは「条件を守れているか」だけにし、作り直しは頼みません。確認と作り直しを一度に頼むと、どの判断が誤っているのか追いにくくなります。

指示に「推測で補わない」と書いても、AIが必ず守るとは限りません。出力に表にない数字が出てきたら、その行は採用しません。

確認結果の見本と、組み直し

上の架空の表に対して、正しい確認結果は次のようになります。AIの出力も、この内容と照らし合わせて確かめます。

対象条件確認結果
Bさん4. 拘束時間5時〜20時で15時間。13時間を超え、上限の15時間ちょうど。14時間超の回数も確認が必要
Bさん5. 休息期間20時に終業し翌日5時に始業すると9時間。下限ちょうどで、11時間に届かない
Bさん6. 連続運転4時間20分の区間で、途中の停車はすべて10分未満。10分未満の停車は、3回以上続けば中断に数えず、2回以下では合計30分に届かないため、4時間を超えており基準を満たさない。駐車場所がなく延長できる例外に当たるかは、実際の記録で運行管理者が確認
全案件3. 時間指定到着予定時刻が表にないため、判断できません

問題がない項目は、次の一行にまとまります。「1. 要冷蔵のJ1・J4は2号車、ウイング車指定のJ2・J5は1号車。2. 1号車は1便3.8t・2便3t、2号車は1便2.5t・2便3.5t、3号車は1便1.2tで、いずれも最大積載量以内」。

架空の3号車の最大積載量2tに対し、1.2tと1.5tを同じ便に積むと2.7tになるため、別便に分けて時刻も再確認する例です。
架空例です。便を分けても、到着予定や運転時間は担当者が確認します。

2号車の2便は3.5tで最大積載量ちょうどのため、荷物の重さが増える連絡があれば積載量を確認し直します。

見本の最後の行のように、判断に必要な情報が表にないときは「判断できません」と返ってくるのが正しい動きです。間に合うと答えた場合は、根拠のない推測が混じっています。

組み直しは配車担当者が行います。例えば、要冷蔵ではないJ6を2号車から3号車へ移すと、Bさんの終業見込みは16時30分になり、拘束時間は11時間30分に下がります(終業見込みはいずれも架空の値で、実際には所要時間を見積もり直します)。

3号車の最大積載量は2tなので、J3(1.2t)とJ6(1.5t)を同じ便で積むと合計2.7tで超えます。

そのため、J3を届けてから倉庫に戻り、J6を積む2便に分けます。Cさんの終業見込みは18時になり、拘束時間は10時間です。

Bさんの連続運転は、運転が4時間を超える前に30分の休憩を入れる案にします。停車の回数・時間・内容を記録し、休憩を挟んだ各運転区間が4時間以内か、運行管理者が原文と照合します。組み直した案も、同じ指示文でもう一度確認します。

時刻の差や重量の合計は、AIの答えをそのまま使わず、表計算で計算し直します。生成AIは計算を誤ることがあるためです。

配車案を生成AIが条件ごとに確認し、拘束時間と情報不足を確認し、配車担当者が組み直して検算する流れを示しています。

配車に使うAIの選び方

どの方法が合うかは、案件数と、毎日の変わりやすさと、いま使っている仕組みで決まります。

いまの状況合う方法比べるときに確認すること
車両が数台で、配車担当者が組んだ案を確認したい社内で使える対話型の生成AIと表計算入力した情報の扱い、確認結果の保存方法
案件や車両が多く、組み合わせを比べきれないAI配車システム自社の条件を登録できるか、地図や所要時間の扱い、修正のしやすさ
配車システムはあるが、受注の取り込みや配車後の書類が手作業のまま既存システムとの連携、または前後の工程の個別開発データの出し入れの方法、連携に失敗したときの知らせ方

AI配車システムは各社から提供されており、機能や料金は製品ごとに違います。料金を公開していない製品もあるため、同じ条件で見積もりを取って比べます。

既製品で自社の条件を満たせるなら、個別開発は必要ありません。

デモでは、自社の
過去の1日分で試す

製品の説明用のデータでは、自社の配車に合うかどうか分かりません。

過去の1日分の案件と、そのとき実際に組んだ配車表を用意し、システムの案と並べて比べます。

比べるのは、走行距離や台数の数字だけではありません。配車担当者が「この案では荷主に迷惑がかかる」と判断する行がいくつあるかを数えます。

当日の追加や欠勤を想定して、組み直しにどのくらい手間がかかるかも試します。

削減効果は自社の条件で測る

製品の紹介や他社の事例で示される走行距離や作業時間の削減は、その会社の案件や地域での結果です。

自社に同じ効果が出るとは限らないため、導入前の配車と導入後の配車を、同じ曜日や時期で比べて確かめます。

導入後に崩れやすいところ

AIを使い始めた後に配車が回らなくなる原因は、計算の精度だけでなく、運用の抜けにあることもあります。

起きること原因防ぎ方
出てきた案を毎回大きく直す配車担当者のルールが登録されていない直した理由を記録し、繰り返し出るものをルール表へ追加する
車両を入れ替えたのに古い条件で組まれる車両やドライバーの情報が更新されていない車両の入れ替えや免許の変更を、誰がいつ更新するか決める
当日の変更が配車表に反映されない電話で受けた変更が、担当者の手元だけで処理される変更の受付先を一つにし、組み直した結果をドライバーへ伝えるまでを手順にする
配車担当者がAIの案を信用しなくなる誤った案が説明なく出てくるどの条件を守った案か、守れなかった条件は何かを案と一緒に表示する

配車担当者が「どこを直せばよいか」をすぐ分かる形で案を出すことが、使い続けられるかどうかを分けます。

配車の後には、運行指示書や日報、運賃の計算など、配車表の内容を別の書類に書き写す作業が続きます。

配車表のデータを後ろの書類へつなぐと、打ち直しの手間と転記の誤りを同時に減らせます。短いメモから日報の下書きを作る手順は、メモから生成AIで日報の下書きを作る方法で説明しています。

1日分の配車と理由を残す

配車のAI活用は、ツールを選ぶ前に、配車担当者が守っているルールを外に出すところから始まります。

最初の一歩は、過去の1日分の配車表を用意し、配車担当者に「なぜこの組み方にしたか」を一行ずつ書いてもらうことです。

その中から、法令や荷主との約束のように外せない条件と、希望を分けます。

条件がそろったら、生成AIによる配車案の確認を一週間ほど試します。試行前と比べ、確認の手間が減ったかを確かめます。

案件や車両が多く、組み合わせそのものを任せたいなら、同じ1日分を使ってAI配車システムのデモを比べてください。

まるっとAIでは、配車ルールの書き出しから、配車表のたたき台づくり、配車後の書類への連携まで、その会社の業務とルールに合わせた仕組みづくりをご相談いただけます。運送業向けの内容は運送業・物流のAI導入のページで紹介しています。

よくある質問

Q. ChatGPTやGeminiで配車表を自動で作れますか?

A. 数件の案件を割り振る案を出させることはできますが、実際の道路事情や所要時間を踏まえた計算にはなりません。

生成AIは、配車担当者が組んだ案が条件を守れているかの確認や、受注の整理に使うほうが安全です。

組み合わせそのものを任せたい場合は、地図や走行データを使うAI配車システムを比べてください。

Q. AI配車システムを入れれば、配車担当者は不要になりますか?

A. 不要にはなりません。

システムが出すのは条件をもとにした配車表のたたき台で、荷主との約束やドライバーへのお願い、当日の変更への対応は配車担当者が判断します。

ベテランの判断の一部をルールとして登録し、確認と修正にかかる時間を減らす使い方が現実的です。

Q. 小さな運送会社でも配車にAIを使えますか?

A. 使えます。

車両が数台なら、配車ルール表を作り、利用を認めた生成AIで配車案を確認するところから始めます。

入力する情報の扱いは、利用するサービスの規約と社内のルールを確認してください。

Q. 改善基準告示の拘束時間は、AIに任せて確認できますか?

A. 始業・終業・翌日の始業予定と、運転や中断の時刻・内容を表で渡して一次確認を行います。

必要な情報が足りない項目は、判断せず確認待ちにします。

ただし生成AIは計算を誤ることがあるため、時刻の差は表計算で計算し直し、最終的には運行管理者が確認します。

特例や労使協定の内容は、厚生労働省の原文と自社の協定で確かめてください。

Q. AI配車システムを比べるときは、何を用意すればよいですか?

A. 過去の1日分の案件と、そのとき実際に組んだ配車表を用意します。

システムの案と並べ、配車担当者が「この案は使えない」と判断する行の数や、当日の追加に組み直す手間を比べます。

製品の説明用データだけでは、自社の条件に合うか分かりません。

Q. AI配車システムの料金はどのくらいですか?

A. 製品ごとに料金体系が違い、公式サイトで料金を公開していない製品もあります。

車両数・案件数・必要な機能をそろえて、複数の製品から同じ条件で見積もりを取って比べてください。

無料相談

配車業務にAIを取り入れたい運送会社の方へ

いまの配車表と配車ルールをもとに、たたき台づくりや条件の確認、配車後の書類への連携を整理します。

この記事の執筆者と編集部

執筆

Web制作・デザイン出身。AIを使ったアプリ開発と業務自動化を、設計から実装まで担当しています。自ら開発・運用する経験をもとに、仕事でAIを使う手順と注意点を解説します。

プロフィールを見る

編集・検証

まるっとAI編集部

運送会社の配車業務を工程に分け、AIに任せる確認と配車担当者が決める判断の分け方を説明しています。